現役隊員のストーリーを、インタビューをもとに紹介いたします!
(投稿は隊員の個性が出るようにしており、統一されていませんがご了承ください)
第6弾は松之山地域・浦田地区で活躍中の
平本菜緒さんです。
平本 菜緒
千葉県四街道市出身。
東京で音楽関係の仕事をしている時に、同業の夫と結婚。
2021年4月、地域おこし協力隊として松之山・浦田地区に着任。
現在は、子育てをしながら、ゼロから始めた米作りに夫婦で励んでいる。
移住を決めたのは?
きっかけは2つあります。
1つ目は、結婚。東京にいたときにしていた仕事はお互い昼夜問わずの業務。結婚したので、将来のことを考えたときに、この生活では子育ては難しいかもなと思っていました。そんな矢先に…。
2つ目は、浦田にあった祖父母の家を何らかの形で処分する話が出たことです。でも、そこは私が子どもの頃によく遊びに来ていたところで、思い出もあります。それに、私はもともと農業をやってみたかったので、祖父母の家に引っ越して農家になるのもありかなと思うようになりました。
その話を夫にしたとき、「農業には興味はあるけれど移住は考えられない」と反対されました。でも、だんだんと移住に興味が出てきたようで、私が忘れたころに夫から「移住しよう」と。いつの間にその気になったのかとびっくりしました。
協力隊になったのは?
こっちに来る話が進み始めた当初は、2人で新規就農を考えていました。でも、それだけでは収入面で不安なので、私は何か仕事をしようと思って探していた時に、「地域おこし協力隊」を見つけました。市で取り組んでいることなので、安心かなと思って。 そして、里山プロジェクトの「オンライン相談」に申し込んで事情を話したら、「夫婦で協力隊になってはどうか」というアドバイスをもらって、そうしました。
協力隊としての仕事は?
仕事は多岐に亘り、いろいろなことを経験させてもらっています。体操教室の運営支援、田舎体験の受け入れお手伝い、お母さんグループのお弁当作りやバイキングのお手伝い、地区のホームページの作成や運営など…ほかには、農作業のお手伝いや移住者の受け入れ支援、とおか市への出店なども行っています。
▲体操教室の様子。体操に来られる地域のお母さんたちが声を揃えて、「週一回のこの体操教室がなにより楽しみ。運営してくれてありがとう」と言ってくれるとか。お母さんたちといっしょに体を動かしたり歌を歌ったり、世間話もしたり、平本さんにとっても楽しい時間だそうです。
移住前の仕事や経験が活かされていると思うことは?
協力隊の仕事(私の場合)は、特定の分野に特化した仕事よりも、幅広くいろいろなことが求められることの方が多いです。
移住前は、アルバイトも含めいろいろな分野の仕事を経験しましたが、幅広く経験したおかげで、地区の皆さんからのさまざまな頼みごとや相談に前向きに取り組むことができている気がします。
協力隊になってからの気づきは?
人との繋がり、関わりが何よりも大事だということを大きく感じています。都会暮らしをしているときは、“一人でも生きていけるだろう”という思いが心のどこかにありましたが、協力隊になっていろいろな人と関わるうちに、“絶対に一人じゃ生きていけない”ということに気づかされました。たくさんの人と関わる機会がある協力隊になったからこそ気づけたのかもしれないな、と思っています。
▲地域の方と後任の隊員と、田舎体験受け入れの準備中(藁草履の工芸体験)。
「藁草履を作ることができる人が地域にいなくなってきているので、これを絶やさないようにしたい」と、後任の新人隊員とともにこの技術を継承すべく、活動に励んでいます。素足に藁草履を履く気持ちよさは格別です!
松之山・浦田での夢は?
退任後のことにもつながってくることですが、今、協力隊の仕事とは別に、個人的に、松之山のお米や草花を使ったアクセサリー作りをしています。きっかけは、首都圏から来る小中学生の田舎体験の1つであるアケビのツルを使った工芸体験のお手伝いをしていた時に、余ってしまった15~20cmほどの端っこを捨てているのを見て、”もったいないな、何とかできないかな”と思ったことです。
それに、私はもともと旅先でアクセサリーを買うのが好きなのですが、松之山ではあまりそういうものがないなと思っていたので、自分で作ってみることにしました。松之山の素材を使えば、松之山を知ってもらうきっかけにもなりますし、旅行で訪れた方が身に着けて松之山を思い出してもらえたらいいなという気持ちを込めて、1つ1つ作っています。
▲米粉のペンダント(左) ▲あけびづる細工のキーホルダー(右上)▲イヌタデ草を閉じ込めたピアス(右下)
自然の素材が発する色は、とてもやさしく美しい!そして、お米や米粉、草花をそのまま活かすアイデアに脱帽!!
このHPを見て、移住や協力隊を考えている人へメッセージを!
私は、もともと雪のほとんど降らない千葉で育ち、今も寒いのがとっても苦手ですが、それでも雪国での生活が大好きです。寒さも吹っ飛ぶくらい楽しいし、食べ物も美味しいし、毎日田舎の風景に癒されています。
それから、地域おこし協力隊はとても良い制度だと思います。協力隊にならなければ密に関わることがなかった(であろう)方、出会ってなかった(であろう)方がたくさんいて、協力隊を経験するとしないでは人脈の広がり方が段違いだと感じています。協力隊になれば、きっと田舎暮らしがより充実したものになると思います!
▲あけびづる細工のペンダントを着けて…
そう語る平本さん。東京で激務をこなしていたことが想像できないくらい、そして全然畑違いの仕事をしているにもかかわらず、終始穏やかに微笑みながらインタビューを受けてくれました。また、この時いっしょにいた地域の方が、「菜緒は孫みたいなもんだ。いや、孫よりかわいいよなぁ」と言っていて、平本さんが地域に溶け込んで生活していることが伝わってきました。そして何より、協力隊としての活動や浦田での生活を楽しそうに話す姿がとても印象的で魅力的で、移住後の充実した生活を物語っているようです。
以上、平本菜緒さんの紹介でした。
平本隊員の活動してる松之山・浦田地区の
SNSはこちら!!
浦田地区で泊まってみたい方はこちら!!
十日町市では、平本さんのように里山で活躍する協力隊を募集しています。
少しでも興味のある方は、お気軽にオンライン移住相談へお申し込みください!
お待ちしています❅
Kommentare