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​協力隊OB・OGのそれぞれのストーリーや現在の生活をインタビューしました​
第二弾は飛渡地区協力隊OGの高橋美佐子さんです

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​農家民宿茅屋や
高橋美佐子

十日町生まれ

高校卒業後上京し、宿泊業や食品卸売業に長年携わる。​2013年に十日町市飛渡地区地域おこし協力隊としてUターン。退任後、2016年に「農家民宿茅屋や」をオープン。その1年後には野生鳥獣の加工と販売を行う「雪国Base」を設立。

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移住を決めたきっかけは?

東京の「山の上ホテル」や食品卸しの会社で長く働いていて、いつしか山の中の古民家に暮らしながら農家民宿を経営することに憧れていました。働きながらインターネットで空き家情報をチェックしていて、​東京に居続けても古民家の宿を開くのは難しいかもと思うようになりました​。

離れて暮らす両親が気になるようになってきたこともあり、ごく自然に生まれ故郷に帰ってきました。

なぜ地域おこし協力隊を選びましたか?

​古民家宿開業の夢を持って十日町にUターンすることを決めたものの、仕事がなくどうしようかと考えている時に地域おこし協力隊の募集があると聞いてちょうど良いなと思いました。

そして2013年、現在暮らしている三ツ山集落を含む飛渡地区に地域おこし協力隊として着任しました。

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退任後のお仕事は?

​協力隊の仕事をしながらも農家民宿開業に向けて動いていて、空き家探しはずっと続けていました。

そんな時に、現在民宿を開いている民家が空き家になることを知りました。

​協力隊の任期をあと少し残して退職し、農家民宿の開業に集中できるようにしました。

​そして2016年1月、念願の『農家民宿茅屋や』をオープンしました。

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茅葺き屋根の古民家との巡りあい
『農家民宿茅屋や』

​協力隊任期中も空き家探しを続けている中、

担当地域にんでいたおばあちゃんが集落を離れ、家を取り壊す話がありました。

その民家はこの地域でも珍しく、築100年の茅葺き屋根の家だったので、こんなチャンスはないと「壊さないでください!」とお願いして譲ってもらいました。

豪雪に耐え、壊れずに残っている空き家は大きくて立派な家が多いので

ひとりでは手が回りません。ひとりでまかなえる広さの茅葺き屋根のこのお家に巡り合うことが出来て本当にラッキーでした。

​開業に向けては多くの方から助けていただきました。

改装を手伝って頂いたり、宿の清掃をして下さるお母さんがいたり、

野菜を届けてくれる近所の方がいたり…

​こういった支援は都会ではなかなか得られないですよね!

​宿で提供するお米や野菜を手作りしたり、

2頭のヤギが除草を手伝うなど、

茅屋やの周りにはのどかな田園風景が広がっています。

内装には自身の憧れを反映し、取り払われていた囲炉裏や土間を再生しました。

​のんびり過ごせる空間と地元の食材を味わえる料理を提供しています。

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十日町で最初のジビエ加工販売
​『雪国Base』

「農家民宿茅屋や」を開業時、

「山の中にある民宿だから、山の中にあるものを提供したい」と考えていましたが

十日町には猟師さんはいてもそれを食べる文化がなく、

処理施設も加工販売しているところもありませんでした。

無いなら作ろう!と、まずは協力隊の任期満了と同時に狩猟免許を取得しました。

 

東京で働いていた頃ジビエの仕入れで各地を訪れた時、

猟師さんは意思が強く、面倒見の良い人ばかりでした。

そういう経験があったので猟師社会に対する抵抗はありませんでした。

食肉処理施設を作るにあたり予算が足りず困っていたところ、

十日町市のビジネスコンペに参加し、最優秀賞をいただいて補助金を獲得しました。

民宿開業から1年後の2017年12月に茅屋やの隣の農作業小屋を改築し、

念願の食肉処理加工施設『雪国Base』を開業しました。

『雪国Base』では猟友会から持ち込まれる野生鳥獣を自ら解体・加工しています。

雪の深い地域なので冷蔵庫の中で狩りをして運んでいるようなもので、

鮮度が保たれ、その美味しさにジビエ目当てのお客さんも多くいます。

宿での提供はもちろん、地元のレストランや県内外にも卸しています。

狩猟で採った肉は無駄のないよう、南魚沼市の精肉店と協力し、

ハムやソーセージ、犬用のおやつなどに加工してインターネットや土産物店などで販売しています。

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協力隊の​経験が
今に生きていることはありますか?

​協力隊の活動から様々な人との繋がりができ、退任後の開業にあたり多くの方から助力をいただき、何よりこの古民家に出会うことが出来ました。地域のお母さんたちと共にお弁当を提供したり、

宿を運営するうえで、協力隊の頃からお世話になっている方々に今も支えられています。

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  農家民宿茅屋やの

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